リフォーム
目でわかる断熱効果
屋根断熱の効果
サーモカメラを使用し、「キューワンボード採用の家」と「無断熱の家」の夏季における遮熱性能を視覚化しました。夏季の屋根裏面温度は左の無断熱の家で約42℃になりますが、キューワンボードを外張り断熱材として採用した家では約30℃となり、約12℃の差が認められます。アルミ箔面材が優れた遮熱を発揮しています。
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断熱なし
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キューワンボード
壁断熱の効果
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下の写真は断熱性能の低かった既存壁へ、新たに断熱材複合パネルを上張り施工により追加した事例です。従来の一般的な断熱工法は壁内(柱・間柱の間)に50 ㎜程度のグラスウールを充填する工法ですが、柱部分や入り隅の表面温度が低くなり、結露の原因になりやすい傾向がありました。断熱材複合板を上張りすることにより連続した断熱層が形成され、ほぼ均一な表面温度が得られていることがわかります。表面温度もより室温に近づき、壁表面からの輻射効果によって快適性が向上します。開口部などの気密化もあわせて実施すれば室内上下の温度ムラも改善されます。
床断熱の効果
サーモカメラを使用し、「無断熱の床」と「アキレスジュウテンR を施工した床」を比較したものと、足の裏を置き、足を離してから10 秒後にサーモカメラで撮影した写真です。足を載せた状態を比較すると、無断熱の家では足の周りが冷たいことがわかります。一方で、アキレスジュウテンR を施工したところは暖かくなっています。フローリングの冷やっとした冷たさを軽減します。また、10 秒後の床面の温度を比較すると、アキレスジュウテンR を施工した床は足から伝わった熱が残っていることがわかります。無断熱の家は熱が外気によって冷やされ、足から熱を奪います。床断熱をしっかり行うことで、足の熱の吸収を抑えられるため、底冷えを軽減できます。
住まいながら1室まるごと断熱リフォーム(壁・天井・床)の効果
壁・天井をアキレスJD パネル、床をアキレスジュウテンR、窓の改修をした時の温度シミュレーション結果です。無断熱の家と比較すると体感温度が3.5℃上昇しています。温度差3℃はセーター1 枚分の暖かさに相当するといわれています。
- ※「改修版自立循環型住宅への設計ガイドライン」に示された、各部位のU値を元にした温度予測を示します。
- ※暖房を行い室温を20℃に保った状態における各温度を示します。
- ※体感温度とは、人が実際に感じる温度で、室温と、天井・壁・床・窓の表面温度から求めます。
- ※実際の暖房機器、既存部の状態等の影響により、シミュレーション結果と実際の室温、表面温度とは一致しない場合があります。
- ※住宅性能診断士ホームズ君「省エネ診断エキスパート」によるシミュレーション結果例
屋根裏・天井面への断熱リフォーム
夏は屋根裏からの熱が室内側へ伝わってきます。屋根裏面や既存天井面への断熱リフォームで夏は室内の温度上昇を軽減し、冬でも暖房の熱が逃げにくく暖かな室内を保てます。
屋根裏断熱リフォーム
天井点検口などから進入し断熱ボードの垂木間充填や、垂木への留付けを行います。手軽に住まいながらの工事が可能です。
- ※条件により施工不可の場合もあります。
既存天井への上張り断熱リフォーム
既存天井面へ断熱複合パネルを上張りするだけで断熱・内装下地工事が完了します。
- ※天井の既存下地材が断熱複合パネルの重量に耐えられるかをご確認の上、施工ください。
- ※上張り断熱リフォームでは、目地部から壁内部への湿気の流入を防ぐ措置が必要です。詳しくは上張り断熱改修施工要領書をご確認ください。
- ※本上張り断熱リフォームは、コンクリート造及び組積造の建築物には適用できません。
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既存天井への断熱複合パネル上張り施工例
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対応製品(石膏ボード付き複合パネル)
製品名 断熱材 使用方法 材質 熱伝導率
【W/(m・K)】構造 部位 工法 アキレス準不燃
NDパネル硬質ウレタンフォーム 0.024 木造
RC造壁、天井 下地留
既存壁上張
接着張アキレスHCパネル(ホルムアルデヒド吸収分解) アキレスJDパネル 0.018 木造 下地留
壁面への断熱リフォーム
内断熱工法は壁など躯体の内側に断熱材を設ける工法で、1棟まるごと断熱する場合よりも、住宅の部分(ゾーン断熱)、部屋ごと(1部屋断熱)あるいは部位ごとの断熱リフォームに適した工法です。
断熱リフォームした区域と外気との熱の移動が少なくなるので、暖冷房の効きがよくなり省エネに寄与するほか、部屋の暖かさ、涼しさを維持し快適さの向上が可能になります。
既存壁への上張り断熱リフォーム
室内の既存内装材の上から断熱複合パネルを施工するだけで断熱・内装下地工事が完了します。既存壁をはがさないので、工期短縮が図れ、住まいながらの断熱リフォームも可能です。
- ※既存下地材の条件により施工不可の場合もあります。
- ※上張り断熱リフォームでは、目地部から壁内部への湿気の流入を防ぐ措置が必要です。詳しくは上張り断熱改修施工要領書をご確認ください。
- ※本上張り断熱リフォームは、コンクリート造及び組積造の建築物には適用できません。
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壁面への取付け方法
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既存壁への断熱複合パネル上張り施工例
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対応製品(石膏ボード付き複合パネル)
製品名 断熱材 使用方法 材質 熱伝導率
【W/(m・K)】構造 部位 工法 アキレス準不燃
NDパネル硬質ウレタンフォーム 0.024 木造
RC造壁、天井 下地留
既存壁上張
接着張アキレスHCパネル(ホルムアルデヒド吸収分解) アキレスJDパネル 0.018 木造 下地留
既存内装材をはがす断熱リフォーム
既存内装材を撤去し、断熱複合パネルを下地材へ直接留付けたり、下地材の間へ断熱ボードを充填施工する方法です。壁内部の状態を確認でき、床との取り合い部に気流止めを設置する工事も同時に可能です。
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下地材への断熱複合パネル施工
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対応製品
製品名 断熱材 使用方法 材質 熱伝導率
【W/(m・K)】構造 部位 工法 アキレス準不燃
NDパネル硬質ウレタンフォーム 0.024 木造
RC造壁、天井 下地留
既存壁上張
接着張アキレスHCパネル アキレスJDパネル 0.018 木造 下地留 各種アキレスボード 硬質ウレタンフォーム 0.024 詳しくは各製品ページをご確認ください
床下断熱リフォーム
既存床下からの断熱リフォーム
床下点検口などから床下へ潜り、既存の根太間や大引き間へ断熱ボードを施工します。床の表面温度の低下を抑え、足下からの底冷えを軽減します。床をはがさず施工が可能なので、住まいながらの断熱リフォームも可能です。床と壁との取り合いには気流止めもあわせて設置してください。
- ※床下の条件により施工不可の場合もあります。
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既存床下からの根太間への断熱ボード施工例
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対応製品
製品名 断熱材 使用方法 材質 熱伝導率
【W/(m・K)】構造 部位 工法 アキレスジュウテンR ポリウレタンフォーム 0.040 木造 床 既存床充填
既存床材をはがす断熱リフォーム
既存床材をはがして根太・大引き間へ充填する断熱リフォームにも対応できます。
壁面への断熱リフォーム
内断熱工法は壁など躯体の内側に断熱材を設ける工法で、住戸ごとあるいは部屋ごとに断熱リフォームが可能です。外気との熱の移動が少なくなるので、暖冷房の効きがよくなり省エネに寄与するほか、部屋の暖かさ、涼しさを維持し快適さの向上が可能になります。特に断熱性能が十分でないRC建築物で発生する壁面結露の防止に効果があります。
スケルトン断熱リフォーム
既存内装材をはがして、コンクリート躯体面に直接断熱材を施工する方法です。躯体以外は新しいものに改装できますので、新築同様の空間が得られます。
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断熱ボード使用例
コンクリート壁へ断熱ボードを接着剤などで張り付けます(コンクリート面を平滑にする作業をしてください)。断熱ボードの接着後は断熱ボードへ直接内装下地材(石膏ボード等)を張り付けたり、断熱ボードの室内側に新たに下地を組んで内装下地材を留付け、仕上げを行います。軽くて施工性が良く、狭い面積の工事にも有効です。
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対応製品
製品名 断熱材 使用方法 材質 熱伝導率
【W/(m・K)】構造 部位 工法 アキレスボードAG 硬質ウレタンフォーム 0.024 RC造 壁 接着張 -
断熱複合パネル使用例
石膏ボードと硬質ウレタンフォームの断熱複合パネルをコンクリート壁へ接着剤などで張り付けます(コンクリート面を平滑にする作業をしてください)。断熱工事と内装下地工事を同時に実現することができます。比較的小規模な住宅や、マンションの1室リフォームなど、作業性向上やコスト削減などに断熱複合パネルを有効に活用してください。
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対応製品(石膏ボード付き複合パネル)
製品名 断熱材 使用方法 材質 熱伝導率
【W/(m・K)】構造 部位 工法 アキレス準不燃
NDパネル硬質ウレタンフォーム 0.024 木造
RC造壁、天井 下地留
既存壁上張
接着張アキレスHCパネル(ホルムアルデヒド吸収分解)
集合住宅での断熱リフォームの場合、工事場所、規模、近隣への影響など種々の制約が生じることもあります。弊社では状況に応じて上記のように住戸ごと、部屋・部位ごとに各種製品・工法の提案が可能です。お気軽にご相談ください。
- ※分譲マンションでの断熱リフォームの場合、管理組合への申請、許可が必要な場合があります。
屋上の断熱リフォーム
屋上面が無断熱や断熱性能が不足している場合、直下階の居室では特に夏季の室温上昇が顕著になります。断熱により外気との熱の移動を軽減することで、冷暖房の効きが良くなり省エネに寄与します。建物外側からの工事により住まいながらの断熱改修が可能です。
定期的な屋上修繕時などの際に断熱材をプラスすることをお奨めします。
- ※既存防水層を撤去する場合もあります。
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屋上断熱防水施工例
(アスファルト熱工法) -
屋上断熱防水施工例
(シート防水機械式固定工法)
- ※屋上断熱防水工法は防水材メーカーの仕様にしたがった断熱材を使用してください。
- ※写真は新築での施工例です。
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対応製品
製品名 断熱材 使用方法 材質 熱伝導率
【W/(m・K)】構造 部位 工法 アキレスボードGF
ノンフロン(高密度)硬質ウレタンフォーム 0.023 RC造 屋上 アスファルト露出
断熱防水工法アキレスボード
WAL-Dポリイソシアヌレートフォーム 0.024 RC造
(鉄骨造)屋上 シート防水機械
式固定工法